動画コンテンツは私たちの生活に馴染み深いものとなり、企業のマーケティング施策でも活用されるようになりました。
しかし、実際にマーケティング施策に動画を取り組むとなると、何から始めたらよいかイメージがつきにくいですよね。
今回は、「動画マーケティング」を検討している企業のご担当者に向けて、動画マーケティングの現況と企業の成功事例を紹介します。
目次
今注目の動画マーケティングとは
ではここから実際に、動画の市場規模のご紹介と、動画マーケティングの考え方について開設していきます。
動画マーケティングとは
動画マーケティングは、デジタルマーケティング、コンテンツマーケティングの手法のひとつです。
新規・既存顧客含めて商品やサービス、自社に興味を持ってもらい購買につなげることを目的として、インターネット上で、自社オリジナルの動画コンテンツを配信します。
動画は、伝えられる情報量が多いことが強みです。
同じ商品を紹介する場合でも、テキストや静止画像のみで解説するよりも動画を用いたほうが商品の質感やサイズ感、細かな特徴や使い方のポイントなどが、ユーザーにとってよりわかりやすく伝わります。
さらに、動画コンテンツは拡散力のあるSNSで配信されることが多いので、伝わりやすさと拡散力の相乗効果で、ターゲットユーザー以外にも情報が行き届きます。
動画マーケティングは、ユーザーに企業そのもののイメージを伝え、関心を持ってもらうという効果も期待できることから、近年では企業のロイヤルティや知名度の向上などブランディング戦略に活用されるケースも多くなりました。
動画市場が拡大した背景は?
2022年現在、スマートフォンの所有率が国内で約86.9%と増加傾向で、10代・20代で98%、30〜50代で9割、70代で8割弱の所有率と、私たちの生活に欠かせないものとなったと同時に、SNSの利用者も増えて動画コンテンツを視聴も増えています。
スマートフォンの普及に伴い、他にどのようなことが要因で動画市場が拡大しているのか、具体的に解説します!
1、SNSの利用者の増加
画像引用:SNS利用時間と利用率の推移
2019年頃からスマートフォンの所有率が75%を越え、コロナ禍で自宅で過ごす機会も増えたことで、SNSの平均利用時間が2020年約67分から2021年は約77分と約15%ほど増加しています。
各種あるSNSコンテンツの中でも、TikTokやInstagramのリール投稿など、動画投稿に特化した機能を利用できるようになり、動画コンテンツの需要は年々高まっています。
【スマートフォンでの情報収集に関する定点調査2021】スマートフォンの利用時間は昨年に続き1割増、SNSが利用時間の拡大をけん引メディアジャンルはコロナ禍2年目で巣籠もり需要に変化
2、動画コンテンツ利用者の増加
画像引用:有料の動画配信サービス利用率は25.6%、コロナ禍で動画視聴スタイルが激変『動画配信ビジネス調査報告書2021』
先述の通り、2020年〜2021年でSNSの利用者が増加して、さらに動画投稿に特化した機能を利用できるようになったことで、図のようにTV番組よりも動画共有サービス、無料・有料の動画配信サービスの利用率が大きく伸びています。
コロナ禍の外出自粛で消費者の可処分時間の増加で動画の需要が高くなったこと、各サービスから質の高い動画が配信されるようになったこと、新しい生活様式が求められるようになったことで、今後も動画コンテンツの需要は増加するだろうと予測されています。
3、インターネット環境が整備されて今後も拡大
動画はデータ容量が大きく、視聴するには高速で安定した接続が可能なインターネット環境が必要になります。
2020年に5Gが商用としてスタートしましたが、今後、5G回線が本格的に普及すれば通信速度は1,000倍になり、大容量の動画コンテンツをスマートフォンでスムースに視聴できる環境が整うことになります。
従来のADSLなどの通信回線では動画再生までに数秒間のサーバー遅延があり、その間にユーザーが離脱してしまうケースがありました。
5G回線では通信の遅延が緩和されるため、ユーザーは今までより動画コンテンツをスムーズに利用することができるでしょう。
動画マーケティングの目的
ここからは、実際にどのような目的で動画マーケティングを行うと効果があるのか、具体的に解説します。
目的は、大きく分けて3つです。
1、商材・企業のブランディング
2、見込み顧客・お問い合わせ獲得
3、商材・企業の顧客のファン化
それでは、ここから詳しく解説していきます!
商材・企業のブランディング
動画コンテンツは、自社・サービスならではの独自の視点の企画で、情報発信をすることで、「強み」をアピールすることができて、競合他社と更なる差別化をはかることができます。
当たり前かもしれませんが、動画を視聴するのは、自社・サービスに興味を持っている人たちなので、定期的に情報発信をし続けることで共感者が増えます。
「強み」をアピールできている動画であれば、多くの視聴者にブランドイメージを定着させることができます。
見込み顧客・お問い合わせ獲得
動画コンテンツは、ターゲットを細かく絞って動画制作・配信することができるので、商材に特化した専門的な情報をユーザーに届けることができます。
さらに、動画の視聴者=潜在顧客に直接プロモーションすることができるので、新規顧客やお問い合わせの獲得に繋がりやすくなります。
目的とは、少々ずれてしまいますが、自社チャンネルを運営した場合、商材に関する動画がそのまま営業ツールにもなり資料作りも不要になるので、営業活動がしやすくなります。
動画は、視覚と聴覚で視聴者に伝えることができるので、ユーザーがイメージしにくい商材でも、詳細に伝えることができるので、企業やサービスのプロモーションにおすすめです。
顧客とのコミュニケーション・ファン化
SNSで動画コンテンツを配信する場合、テレビ番組・CMとは異なり、視聴者と相互コミュニケーションを図ることができます。
例えば、投稿した動画に視聴者からコメントがきた場合返信をしてみたり、いいねを押してみたり、コメントから寄せられた動画への要望を取り入れてみたりすることで、視聴者も応えてくれることに喜びを感じて、コンテンツだけでなく企業のファンになるる可能性もあります。
視聴者の心理として、コンテンツの接触頻度が高くなると親近感を持つようになり、アカウントが発信していること、価値観に共感するようになり、投稿者を応援したくなります。
この時点から視聴者からファンとなり、動画コンテンツの良さを他の誰かへ共有(拡散)してくれるようになります。
視聴者がファンとなり、顧客に変わっていくので、ファン化を目的とする場合は、視聴者とのコミュニケーションを大事にすると良いでしょう。
動画マーケティングのメリット・デメリット
メリット
1、視覚と聴覚で多くの情報を伝えられる
動画コンテンツは、視覚と聴覚で訴えるため、商品やブランドのイメージや魅力が伝わりやすいという特長があります。
「動くもの」は人間の視覚と聴覚を刺激し、注意を引き付ける傾向があります。Webの検索結果をスクロールする際も目にとまりやすく、動画コンテンツを視聴することで得た情報は記憶に残りやすいとも言われます。
さらに、音声やテキストによる解説を組み合わせることで、テキストや静止画と比較して一度により多くの情報を伝えることができます。
視聴者に印象を与えて記憶に残すことができるのは、動画の強みです。
2、SNSでの動画投稿で広告同様の拡散が期待できる
先述の通り、動画コンテンツは拡散力のあるSNSで配信されることが多いので、伝わりやすさと拡散力の相乗効果で、ターゲットユーザー以外にも情報が行き届きます。
投稿された動画の質がよければ、視聴者からいいねやコメントをもらえて、拡散の要素となるインプレッション数(YouTubeであれば動画のサムネイルがYouTube上に表示された回数)が増えて、動画が多くの人へ拡散されていきます。
SNS特有の拡散力を活かすことができた場合、広告同様またはそれ以上の効果を得られるでしょう。
3、サービスのターゲットに直接発信できる
テレビCMを利用するの場合、ターゲットに合いそうな番組や時間帯にCMを打ちますが、自由度は低く、想定しているターゲットに届いているかの効果測定も難しいですよね。
例えば、YouTubeで自社チャンネルを開設して動画を投稿する場合。チャンネルを成功させるためにも、「どんな登録者を集めるか」ターゲット選定が肝になるので、必然的にターゲットに直接発信することになります。
また、YouTubeにはGoogleアナリティクスのような分析ツールがあるので、ちゃんとターゲットが動画を見ているか、満足しているかなど効果測定もできます。
満足させられる動画を継続的に投稿することで、サービスのPR効果の向上だけでなく、チャンネルも成長させることができます。
デメリット
1、動画の完成までに時間がかかる
動画コンテンツの制作にはターゲットや方向性の決定、企画・構成、撮影、編集など多くの工程があり、納品までは一般的に数週間から数ヵ月間の時間を要すると言われます。
スピーディーなマーケティング効果が求められる場合はこの点がデメリットになるでしょう。
2、動画制作のスキルを持つ人材が必要
自社内に動画制作のスキルやノウハウを持つ人材がいない場合、企画の段階から何をどうして良いかがわからず、つまずくおそれがあります。
制作会社に外注する場合でも、クオリティの高いものを制作してもらうためには動画制作の基本的な知識が必要になります。
3、制作するのにコストがかかる
動画を制作するとなると、自社で作る場合と、外部に委託する場合で費用感が異なります。
自社に動画制作のスキルがある方がいるのであれば、カメラなどの機材のレンタく、スタジオレンタル代や、編集ソフトのコストで抑えられますが、自社での制作・運用が難しく、外部に委託してプロに制作してもらう場合は、一般的に最低でも数十万円程度かかってしまうでしょう。
ただ、動画のプロに委託する場合、質の高い動画を作ることができること、撮影の段取り〜動画編集〜運用まで一括でお願いできるなど良い面があります。
代表的な活用方法を3つ紹介
企業のSNSアカウントで活用
動画コンテンツは、視覚と聴覚で注意を引きつけることができるので、スクロールをしても目に止まりやすく、画面の切り替わりが早いSNSとの相性が抜群です。
さらに、SNSはユーザーが情報共有ができる拡散機能があるため、企業やサービスの認知獲得にも期待できます。
また、ショートムービーを投稿できるTikTokや、Instagramのリール投稿、YouTubeショートなど、各種SNSも動画投稿に特化した機能が増えているので、今後も注目の活用方法となるでしょう。
営業・販促コンテンツとして活用
コロナ前後で、企業の営業スタイルは変化しています。
特に、BtoB向け商材を扱っている企業は、セミナーがオンラインになったり、商談もオンラインになったり、メルマガでの情報発信が増えたりなど、大きく変わっています。
コロナ禍頃から、販促・営業用のコンテンツとして、動画を取り入れる企業が増えました。
ービスの紹介動画、商品の詳しい使い方・使うシーンの紹介、会社紹介など、活用方法は多岐にわたります。
今後も営業・販促用コンテンツとして活用されるでしょう。
自社YouTubeチャンネルを開設
最後にご紹介する活用方法は、YouTubeで企業チャンネルを開設して情報発信する活用法です。
YouTubeは、商品・サービス説明や、企業の世界観を効果的に発信することができます。
また動画の内容に共感して定期的に視聴してくれるユーザーは、サービスのファンだけでなく、企業のファンにもなる可能性が高いです。
さらに、2012年Googleはネット上のトラフィックは90%が動画になると発表してます。
現に、キーワード検索をすると、広告・記事コンテンツの他に、YouTubeの動画が検索結果に表示されるようになっています。
YouTubeの活用も必要不可欠となるでしょう!
動画マーケティングの成功事例
①某会計ソフトの企業様(BtoB)
某会計ソフトの企業様は、これから会社を設立しようとしている方に向けて、自社の会計ソフトのサービス案内動画を自社YouTubeチャンネルに掲載。
2分間で、どんな時にサービスを活用したらよいか、イメージしやすいようにストーリーで紹介しています。
自社のYouTubeチャンネルで動画を掲載した場合、、サービスに興味を持っている視聴者に見てもらえる可能性が高いので、サービスの認知向上だけではなく、お問い合わせや制約に繋がりやすくなるでしょう。
また、営業時は動画を使ってお客様に説明することができるので、相手もサービス利用のイメージがしやすく、商談がスムーズになると予測できます。
②某学習塾様(BtoB)
学習塾のフランチャイズオーナー募集のため、自社YouTubeチャンネルを開設
某学習塾様は、学習塾のフランチャイズのオーナー募集を目的にYouTubeチャンネルを開設しています。
YouTubeチャンネルを開設する前は、求人サイトに広告出稿をしてオーナー募集していましたが、費用対効果を得られない状況が続いていました。
自社のYouTubeチャンネルを開設して、フランチャイズに関する情報を定期的に情報発信をし続けたところ、開設2ヶ月目で新規加盟依頼を獲得することができました。
YouTubeでどのくらい集客の効果があったか知りたい方は、下記URLをご覧ください!
③某学習塾様2(BtoC)
学習塾の認知向上のため、自社YouTubeチャンネルを開設
YouTubeチャンネルを開設する前は、リスティング広告で塾の知名度向上を図ろうとしていましたが、費用対効果悪く予算の関係もあり、充分な成果を得られませんでした。
自社のYouTubeチャンネルを開設して、受験生目線で受験に役立つ情報を発信したところ、2年で売り上げが7倍にまで増やすことができました。
YouTubeでどのくらい集客の効果があったか知りたい方は、下記URLをご覧ください!
まずは話を聞いてみる
弊社、株式会社Suneightでは、
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・YouTubeを企業の資産にする方法
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