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本日のテーマプロが教える田舎暮らしの住宅事情
(株)インデュアホーム代表取締役 渡邉 義洋
(株)リノスタイル代表取締役 小笠原 雅也
渡邉:
今回のテーマは田舎暮らしの住宅にまつわる話っていうのをテーマにしていきたいと思います。実際、田舎暮らしですよね?
小笠原:
実際は田舎だと思っていないんですけど、田舎ですね。笑
渡邉:
岩手の例なんですけれども、住宅関係にまつわるエピソードを教えて頂きたいのでお願いします。
田舎暮らしの問題点①若者が都会に流出することによって後継者がいなくなってしまう
小笠原:
田舎だからこそある問題っていうのは結構あります。
私は今43歳なんですけれども、一番多い問題っていうのが私たちの世代が都会に出て行って帰ってこないんですよ!
その人たちはお父さん・お母さんがどういう暮らしをしているのかというのを気づいているようで気づいていないんですよ。
渡邉:
そうなんですね。
小笠原:
なので、今の田舎暮らしの一番大きな問題としては跡継ぎがいないということなんです。
渡邉:
住宅とは全く関係ない話ですね。笑
小笠原:
自分の家を守ってくれる人がいないということですね。
渡邉:
あぁ、住宅に関係ありますね。
小笠原:
関係あります!
田舎暮らしの問題点②都会に比べて交通網が少なく、移動手段が限られる
小笠原:
だからこの家をどうしようかなっていうことで家を売ろうかなと考える人もいるんですけど、逆にですね「ここに私はいたい」だけど岩手は車がないと移動手段がないからどうしようっていう人もいるんです。
渡邉:
どうしようもないんですね。笑
小笠原:
岩手には地下鉄なんかないですからね。
渡邉:
電車を待つとするなら1時間に1本とかなんですから、待ち合わせになんか間に合いませんよ。
そうなるとやっぱり車ですよね。
小笠原:
あと岩手は北国なので雪が降ると寒いんですよ。
そのため車がないと移動手段がないということになってしまいますので、そこが田舎の方での問題点であり、考える必要があると思っています。
渡邉:
それは問題ですね。
小笠原:
岩手の高齢者は80歳をすぎても普通に車に乗って運転していますので。
渡邉:
それは危ないですね!
田舎の高齢者の問題点病院や買い物に行くことができず、近隣住民との連絡が取れなくなることがある
渡邉:
そんな高齢者が田舎の方に住んでいたら色々な問題があるんじゃないですか?
小笠原:
ありますね!
病院や買い物に行けないですとか、お互いの家が離れているところもありますので、そうなると連絡が取れないということがあるんですよ。
渡邉:
安否確認ができなくなってくるんですね!
小笠原:
なので今、高齢者の方達も盛岡と言う中心部に移りたいという考えを持ち始めているそうです。
渡邉:
「実は田舎に住んでるんだけど、足腰が弱いから心配で中心部に移りたい」という問い合わせが実際にあるということなんですね?
小笠原:
ありますよ。
今だいぶ増えてきています。
なので都会に住んでいる息子さん達も田舎に住んでいる親のことを考えてくれたら嬉しいですね。笑
渡邉:
そういうことで、田舎からお送りする都会人には分からない住宅の話を聞くことができました。
小笠原:
今日、電話1本してあげてください。笑
渡邉:
はい。ありがとうございました。
小笠原:
ありがとうございました。