目次
本日のテーマリフォームとリノベーションってどう違うの?
(株)インデュアホーム代表取締役 渡邉 義洋
(株)リノスタイル代表取締役 小笠原 雅也
渡邉:今回の質問は「リフォームとリノベーション」です。
よくリノベってありますが、リフォームと一緒だと思うんです。けれど、リフォームとリノベーションには、そもそもの違いはあるんでしょうか?
小笠原:逆に渡邉さんに質問なんですけれど、リフォームとリノベーションの違いってわかりますか?
渡邉:渡邉さんに質問ですか?笑
うーん……わかりますよ。
小笠原:リフォームって聞くと、どういうのを思い出しますか?
渡邉:リフォームはやっぱり、雨漏れとかでしょうか。
小笠原:例えば雨漏れの修繕ですね。
渡邉:あと、床がギシギシいったり、「寒くて暗いんだよねえ……」「ピューピューなんだよねえ……」といったことを、「すみません……もう耐えられません」みたいな感じじゃないでしょうか笑
小笠原:では、リノベーションは逆にどう思いますか?
渡邉:リノベーションは何か…大規模な感じでしょうか。
小笠原:簡単に言うと、その通りです!
リフォームとは
住宅の機能を「元に戻すための修復」の意味合いが強い
古くなったキッチンの新調や汚れた壁紙の張り替えなどの
小規模な工事は「リフォーム」に分類される
小笠原:もう少し詳しく説明すると、リフォームというのは、例えば20年前に建てた家を20年前に戻すということです。
あんまり形を変えずに壁紙を替えるとか、少し綺麗にするっていうことを「リフォーム」と言います。
リノベーションとは
住宅に手を加える点ではリフォームと同じだが
修復だけではなく「より良く作り替える」という目的が含まれている
工事自体もリフォームより大規模なものを指すことが多い
小笠原:リノベーションというのは、もともとTV番組でやっていた「劇的ビフォ→アフター」くらいのものをやることです。
古い家に付加価値をつけたり、設備をしっかりしたり断熱をしっかりしたりといった大規模な形でやる場合を「リノベーション」と言います。
渡邉:じゃあ合ってますね!
小笠原:まあ大体合っています笑
小笠原:私は岩手県に住んでるんですが、岩手県でもリフォームとリノベーションの違いがわからず、お客様に対しては、「リフォームを大々的に工事することが『リノベーション』という言葉になっています」とお話しさせていただいています。
リフォーム・リノベーションの費用
建物を完全解体する大規模な工事から
共用部分のみの小規模な工事まで多岐に渡って対応できるので
リフォームもリノベーションもかかる費用は広さや規模で決まる
小笠原:金額によって「リフォーム」って言う方もいますし、安い金額でもリノベーションはできます。
渡邉:小さい家だったら安い金額の「リノベーション」ってなるわけですね?
小笠原:そうですね。
今いる家に付加価値をつけると言うこと自体が、私は「リノベーション」という言葉だと思ってるんですよ。
渡邉:ということは、リフォームでもリノベーションでも、同じような内容でも現況のレベルがものすごく高いレベルの家だったら、
そのレベルを超さないと「リノベーション」にはならないということですね?
小笠原:はい、そうです。
渡邉:なんとなくイメージが湧きました。
ちなみに、再販・リモデリングって言葉もありますが、どういった意味なんですか?
買取再販とは
売主から買い取った物件をリフォームしたうえで
新たな住宅購入を考えている人に斡旋するサービス
小笠原:再販というのは、例えば築年数が30年などの古い家にはそのまま住めないので、リフォームで少し綺麗にしてお客様に提供するというパターンです。
リモデリング(中古住宅再生)とは
生活に合わせた作り替えの増改築工事
防音設備を導入したり2つの部屋を統合して大部屋にしたり住む人の個性によって内容が大きく変わる
小笠原:リモデリングは中古住宅再生というくらいなので、まったく新しいものにします。
渡邉:柱だけにしてしまうとかですか?
小笠原:はい。
あとは建物の間取りですね。例えば6畳の部屋2つをくっつけて1つの部屋にするとか、違うものに変えるということですね。
ビフォーの写真とアフターの写真がまったく違うものになる、というものが「再生住宅」と言われるものだと、私は思っております。
渡邉:なるほど。ということは、リフォームとリノベーションの違いは、
リフォームが今まであった水準に補修するような作業で、
リノベーションというのは、断熱やデザインなど、今まであった住宅の性能よりもグレードアップするということですね?
小笠原:そうですね。
渡邉:非常に勉強になりました。ありがとうございます。
小笠原:はい、ありがとうございます。