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本日のテーマ住宅購入者の傾向
今時の住宅購入は一生に1回だけじゃない!?
昔と今 購入者の傾向の違いをプロが解りやすく解説!
これからの生活を考えている方に必見です!
株式会社インデュアホーム 代表取締役 渡邉 義洋
株式会社リノスタイル 代表取締役 小笠原 雅也
渡邉:今回のご質問は「住宅の購入者の傾向」ですね。
多分小笠原社長でしたら、年代や職種といった傾向について今までの全国の情報をご存知ですので、全国の何百社の傾向をここで教えていただきたいと思います。
中古住宅の購入層昔は低所得者という印象だったが、今は高所得者やご高齢者も興味を示している
小笠原:全国といってもやっぱり地域によって大分違うとは思いますが、私は実はリノベーションをやってだいたい10年経ちます。
その中での傾向として、以前は中古住宅の購入者は所得が少ない方が多かったです。
渡邉:今でもそう思っています。
小笠原:所得が少ない方ももちろんなんですが、今はどちらかというと例えば大学の教授さん・公務員さんとかも、中古住宅ってものに興味を持っていらっしゃいます。あと高齢者の方ですね。
渡邉:中古住宅が選択肢に入ってるんですね。
中古住宅を購入する理由新築より、中古で購入することで浮くローン分を、趣味など別の所で使うことが出来るから
小笠原:なぜかというと、考え方がだいぶ皆さん変わってきていらっしゃっているからです。
夢のマイホームに対してお金が掛かるじゃないですか?イコール毎月のローンがあるということになります。
如何に自分の家にお金を掛けずに、日常のライフスタイルなどを崩さずに楽しみたいという方が増えてきました。
渡邉:総所得のうちのローンを抑えて、旅行とか美味しいもの食べることに掛けようといった人が増えてきてるんですね。
小笠原:増えてきましたね。また、中古住宅に対しての知識も皆さん増えてきています。
例えば新築の場合は、現在の状況では確認申請をとって「あれはダメだ」「これはダメだ」ということがありますが、中古に関してはまだそういう規制がそこまでないです。
自分の好きな空間を楽しめるということで、中古住宅を選んでる方が結構増えてきましたね。
住宅建築に関する法律
新築と中古住宅では法律に対する規制に多少の違いがあるため、よく確認してから選んだ方が良い
2回目の購入1軒目で出来なかったこと・趣味の変化・転勤などで、
2軒目を考える人が増えてきている
小笠原:あと今多いのは、人生のうちに住宅を普通の人だと1回しか建てませんが、2回目を建てる方です。
新築を建てるよりは中古住宅を買って、1回目の「もう少しこうやればよかったな」というのを取り入れたり、自分の今の年代に対しての趣味やいろいろな「やりたい事」というのを家に取り入れたセカンドライフというのを楽しむ方も、今増えています。
渡邉:なるほど。
小笠原:中古住宅の購入者自体が「所得が少ない方」というより、今はあえて所得が多い方が買うというパターンも増えてきています。
渡邉:そうですよね。よくよく考えれば、例えば公務員さんだったり銀行員さんだったり、そういった方って転勤するパターンもありますからね。
可能性を考えると「新築だけが選択肢か?」というのも少し考えますよね。
小笠原:海外はほぼ中古が多いですから、多分その流れが日本にも入ってきているのではないかな、と思いますね。
あとは中古というよりも、「今ある家が子どもたちが出て行って大きすぎるから、もう少し都心や街中に住みたい」という方も結構増えてきていますね。
「ずっとそこに住む」という感覚で購入するというよりも、「ここに家があれば、次に何かできるんじゃないか」とかそういう形で中古物件を買う方も結構増えています。
渡邉:じゃあ「岩手に生まれたから、この岩手・滝沢の地で生涯暮らす」というわけではないんですね?
小笠原:そういう方も増えています。
渡邉:少し職場を変えてとか、こっちを賃貸してとか、そう考えると膨大な投資でなければ売却や賃貸などで採算を合わせるという考え方ですね。
新たな可能性を求めて住み続ける為の購入というよりも、色々な可能性・暮らしを考えて購入する人が増えた
小笠原:傾向としては、そこにずっと住むというよりも違う目的も含めた購入っていうことで、中古住宅を買う方もだいぶ増えてきています。
渡邉:購入者の傾向というか、暮らし方がだんだん変わってきているから、例えばその地で根ざした「渡邉家・渡邉家・渡邉家……」と「渡邉家は花巻市のここだ」というのはないんですね。
一生に購入するのが1回ではなく、2回・3回となって、そう行ったライフスタイルに変化しているということですね。
決して「新築を買うな」ということではないですけれど笑
小笠原:そうではないですね笑
渡邉:ですが、こういった感覚になっているということですね。
小笠原:「新築は新築でいいけれど、中古は中古で十分まだ使える」という認識で、どちらでも選択肢はあると思います!
渡邉:本日はありがとうございました!
小笠原:ありがとうございます。