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本日のテーマ空き家をフルリフォーム
新しい物件と古い物件どちらがいいの?
リノベーションをする際の注意点は?
空き家のフルリフォームについてプロが解説します!
株式会社インデュアホーム 代表取締役 渡邉 義洋
株式会社リノスタイル 代表取締役 小笠原 雅也
渡邉:今回のご相談は「空き家を購入してフルリノベーションをしたい」というご相談です。
リノベーションにも関連してるんですかね?
小笠原:そうですね。
渡邉:その内容も踏まえて、小笠原さんの方からよろしくお願いいたします!
小笠原:「フルリフォーム」というのは、今の言葉で言うと「リノベーション」と言います。アメリカの方だと「リモデル」と言う名前で、全部意味は一緒なんですけどね。
渡邉:出ました、リモデリングですね。
古い家は治しやすい
断熱材が入っていないと家を壊しやすいため
小笠原:フルリフォームは空き家の年数によって、予算が変わってきます。
渡邉:傷んじゃってるっていうことですか?
小笠原:痛んでる時もあります。
私も実は元々は大工なんですが、私の視点から言いますと今の建材よりも昔の建材の方が強い・面白い・使いやすい、ということがあります。
渡邉:それはどういうことなんですか?
小笠原:古ければ古い方がリノベーションはしやすいです。
理由は、断熱材が入っていない・家を壊しやすいと言うことで、それはつまり家を直しやすいからです。
古い家の面白さ古い建材を全て取り除いて、格好良い建物に変えることができる
小笠原:古い家の面白いところは、天井にある梁(補強するための木のこと)ですね。
今は和モダン住宅で天井から木が出ている家が多いんですが、
古い家は梁が結構曲がっていたりして、遊べる建材がいろいろ出てきます。
渡邉:古いのをあえて出してカッコよく見せる、演出すると言うことですね?
小笠原:そうです。
リフォームの選択肢は2つ①状態の良い物件を購入
②古い物件を購入して自分の好きなように直す
小笠原:また、購入にあたって古い住宅の方が安く購入できます。
どうしても新しい家はそのまま使うことが多いので、せっかくのフルリフォームでも予算が高くなってしまって直す部分も決まってきます。
本当に古い空き家の場合は、安く買った分予算を多めにかけられます。
渡邉:修繕に費用を回せるんですね。
小笠原:中古物件を購入してリフォームをする際には、程度の良い物件を買うか、本当に古い物件を買って自分の好きなように直すか、という2つの選択肢があります。
渡邉:なるほど。
小笠原:渡邉さんだったら、どっちを取りますか?
渡邉:自分で自分の色を出したいので、どうせだったら思い切り古い家でやりたいですね!
私的には、西海岸スタイルやヴィンテージスタイルにしたいなども、予算内でやってほしいです。
古い家の注意点古い家特有の心配視する部分が出てきた場合
値引き交渉で家を安く購入して修繕費に回す
小笠原:古い家の方が自分の個性は出しやすいです。
ただやっぱりシロアリなどの色んな心配事が出てくると思うので、値引き交渉で安く購入して、
その分リフォームにお金をかけて、なおかつ自分の好きなスタイルにしましょう。
あとは、外して使える材料をもう一度再利用することも、古い場合はできます。
かといって新しい中古物件が良くないかというと、そうではないです。
個人の住み方・使い方次第で変わってきますので。
新築も視野に入れる土地が気に入っているけれど家が古すぎる場合は
壊して新築を建てるべきか建築会社にアドバイスをもらう
渡邉:シロアリ出ちゃって使えないと言うことも、あるわけですよね?
家が傾いている場合などは、新築になるパターンもあると言うことですか?
小笠原:それはもちろんあります。
そこの土地が気に入ったけど家がついているという場合は、家を壊していただいて新築を建てるのもアリです。
建築会社さんに一度一緒に見てもらって、この状態だったら「建て直した方がいいよ」とアドバイスを聞くのもアリですし、「直せるよ」という場合もあると思います。
どちらの選択もあるとは思います。
中途半端はダメリフォームに適している家は
比較的新しい住宅か凄く古い住宅のどちらか
渡邉:空き家を購入してフルリノベーションする場合は、そのまま住んじゃうくらいの少し新しめの住宅か、思いっきり古い住宅かのどちらかで、
「その間の中途半端はダメよ!」ということですね?!
小笠原:そうですね。
渡邉:あ!ちょっと待って!具体的に何年とかないですか?
小笠原:具体的に何年かは、特にないです。
築10年の中古もありますし、50〜60年経っている空き家もありますので、
その選び方はお客様次第ですね。
渡邉:中途半端はダメよ!と言うことですね。ありがとうございます。
小笠原:はい、ありがとうございます。